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スポーティカーは大パワー?

パワーがあれば速く走れる。これは常識だ。けれども、速く走るとスポーティなのかい。まずはじめに、「スポーツ」「スポーティ」とは何か、から考えてみよう。

 

そう、辞書を引いてみるのもいい。ありますぜ、スポーツとかスポーティという英語の意味。軽薄なとか、冗談好きの、なんてのも「スポーティ」の語意。こうなると、「スポーティカー」ということばの定義からきめておかなければならないことになる。ではスポーティカーの定義はなにか。ご存じかな”ご存じない?ご存じあるわけないよ。「スポーティカー」の定義なんてものはないんだから。

 

定義がないから、なんでもいい。クルマを冗談や軽薄の小道具に使っても誤りではない。だから、F1のような格好のクルマに、軽自動車用の660cc40馬力を積んだって悪いことど、どこにもない。ふたこと目にゃは、大パワーだとかなんとかいうけれども、パワーだけでスポーティにはならない面もいくらでもある。曲がれなかったり、止まれなかったりするのではまるで意味はないということ。

 

「もっぱら運転を楽しめるクルマ」がスポーツカーだ、スポーティカーだとする評論家もないではない。では、どこで運転を楽しむ?日本の公道上でそんなトコロはどっこにもない。どこにもないからスポーツカーやスポーティカーは影が薄いということになる。かつて威勢のよかった頃のポルシェはそういうところは定義がきちんとしていた。「手前どもで生産販売している車両は、全部高級ツーリングカーで、スポーツカーとしては市販しない競走用の自動車をいう」といっていた。

 

これならわかる、速く走るには大パワーは不可欠なのでありましょう。この日本、あえて狭い日本たァいいたくないが、この国で高性能ツァラーの必要性や必然性がある?ありやしませんよ。強いていうなら、快適に長時間乗り続けられるクルマなら必要かも知れない。

 

それに、大パワーというのは、いったい全体どのくらいから上のパワーをいうのです?800Kg台の乗用車で、150馬力も出るものもある。これならスポーティかっていうと、そうもいえないでしよ?だって、そのクラスで200馬力もあるのが出てくれば、もう陳腐化して150馬力車はスポーティではなくなっってしまう。だから、パワーに関係なんかないのよ。

 

要は乗り手の腕と、その腕前を発揮させ得る構造、機能を備えたものなら、パワーに関係なくスポーティカーといえるんじゃないだろうか。私は少なくともそう考えている。パワーなんて「麻薬」みたいなもんです。

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