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新車の慣らし運転は必要?

通常の使い方でクルマを扱うなら、『慣らし』運転の必要はない。だいたい、慣らし運転というものは、生産管理や品質管理の良くない製品に必須のことなのだが、いまどきの一般消費財にまでなっている量産車になると、品質、生産管理は万全といっていいほどで、金属と金属の擦り合わせ部を静かに行うことでいわゆる「ナジミ」をつける必要はなくなっている。

 

かえって、オッカナビックリ扱うことにより、擦動部をスムーズにこすり合わせなかったのが原因で不具合が発生することがあるほどだ。ならば、乱雑に扱ってもいいのか、というとそうではない。たとえ新車であろうとなかろうと、乱雑に機械を扱っていい理由はどこにもない。機械の扱いというものは、合理的に扱っていれば、それ以上にバカ大切に扱わなければならない理屈はどこにもナイということなのだ。

 

新車の取り扱い説明書に、「慣らし運転はこのようにやってください」などと書いてあるものは、消費者は始めから敬遠した方がいい。なぜなら、そんなメーカーのモノは、未完成品を客に与え、客に使い方を指示して製品にしようとする、いわば品質の管理も生産の管理もなっていないモノといっていいからである。
ところが、新車の運転をバカがやると問題が起きる可能性がある。これは新車だけとは限らない。中古車だと問題はさらに大きくなる。バカなドライバーや、無知なドライバーには合理性とはナニかがわからないからだ。

 

こんな実例がある。4サイクルエンジンのバイクを買ったやつが、バイクというものはガソリンさえ注入してやれば走るものと決め込んで使っていた。あるときエンジンがロックした。理由は簡単だ、エンジンオイルが入っていなかった。今のところ、エンジンにオイルレスメタルはまだ使われていない。そこで、潤滑、清浄、冷却、密封などの目的でエンジンにオイルを注入してやるのが常識的で合理的なことなのに、それを守らなかったから発生した故障なのである。

 

そんなバカなことってあるの、と疑問を抱くといけないから実例をもう一つ。ある有名芸能人、「外車はいいねェ、ガソリンは食うけどオイルを食わない。たいしたもんだ」とのたまった。そんなわけはないので調べてみると、気化器の不良でガソリンがオイルに混じり込み、オイルのガソリン割りができていたわけだから、オイルは粘性が落ちて役に立たないほど。なるほど量は減らないはずだ。

 

こうなると、「慣らし」運転はクルマの方ではなくてドライバーの方に必要ということになる。クルマはどんどん進化しているのに、ドライバーの方はどんどん退化しているのはご時世というもんでしようか。

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